【 書評 】10年後 君に仕事はあるのか

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目まぐるしく変化し続けている時代。

この先もっと加速するだろうと言われていますよね。

私達大人には想像できないこともどんどん起こるでしょう。

そんな時代をこれから生きる子ども達。

親はいったいどんな子育てを目指していけばよいのでしょう。

漠然とした不安や心配はあるけれど、実際は何に対して不安なのかはっきりしていない。

だからとりあえず勉強だけはちゃんとさせておこう。

そんな人もいるかもしれません。

私がそうでした。

 

子どもが社会へ出ていくその時、いったいどんな時代になっているだろう?

その時代を生きていくために必要な力って何だろう?

その力を身に着けるために親がしてあげられることはあるだろうか。

この本に出会って改めて家庭でできることの多さにも気づきました。

本書には、

親世代が全く想像できない時代を生きていく子ども達が、どのような力を身につければいいのか。

その力をつけていく為に親はどんなサポートをすればいいのか。

具体的に書かれています。

この本を読むと分かること。

✔2020年代がどんな時代になっていくか。
✔学力を上げておくことが、相変わらず必要である理由。
✔これからを生きていくために必要な5つのリテラシー。
✔これらのリテラシーはどうしたら身についていくか。
✔その為に親ができることは何か。

子育てをする中で知っていると良いと思えた内容をピックアップしました。

興味のあるところから読み進めてくださいね。

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時代は成熟社会へ

正解へ向かって突き進んだ発展社会とは違い、正解のない問題に対して試行錯誤で歩んでいく社会になる。

世界50億人とスマホで繋がることができそのネットワークにAIがつながると、目に見えない建設がネット内で進んでいく。その中の仕事はAIが行う。

だからこそこれからは、人間が人間らしくなる時代。

人間じゃなきゃできない仕事が必要になり、人間本来の知恵と力が問われてくる

 

特別な才能がないのなら情報処理力(学力)を上げておこう

人間本来の知恵と力をつけていくためにどんなことをしていけばいのか。

本書には、正解を当てる力と正解のない問題を解決していく力、どちらも必要だと書かれています。

まず正解を当てる力。これはいわゆる学力です。

学力は知識の底上げをし視野を広げるために必要不可欠であり、人生における選択の幅を広げてくれる

次の項で取り上げるこれから身につけていきたい情報編集力(正解のない問題を解決していく力)をつける際の基盤となる。

なので、例えば将来の道が決まっている特別な家系  もしくは特別な才能をいかした人生をあゆむ のでなければ、
あいかわらず学力は必要だということ。

 

生きる力の三角形をバランスよく身につける

本書で何度も出てくるキーワードなので最初に説明しておきます。

 
情報処理力
 知識のインプットでつく力(学力)
 国語 数学 理科 地歴公民 体育 技術 家庭 情報
 これらは勉強を積み重ねることで身につく

情報編集力
 グローバル時代を生き抜く為に必要とされる力
 

具体的には次の5つリテラシー

コミュニケーション
ロジカル・シンキング
シュミレーション
ロールプレイ
プレゼンテーション 

これらは遊びと経験によって身につく

  ●基本的人間力
 すべての土台となる力
 家庭教育がベースになるが、学校生活、部活、旅などの経験を通して強化される。

     これらはバランスよく身に着けておくことで、高校・大学受験 社会に出てから役に立つ。
  逆に、身につけておかないと困る時代が来ている。
 
例えば大学入試
小論文やグループディスカッション、プレゼンテーションといったものを取り入れて情報編集力を見極めていくようになる。 

入社試験でも、この力が問われるお題が出されるようになる。

求められる人材は、正解よりも「最適解」「納得解」を出していける人。

頭を柔らかくし、いかに遊び心ある面白いアイディアが出せるか。

周りの人間とコミュニケーションがとれ信頼を積み上げていけるか。 

確実に情報編集力を必要とする時代へ向かっている

ということなんですね。

親ができること

では、こどもが社会へ出ていくまでに親がしてあげられることは何なのか。

この章は、私と同じ小中学生のお子さんがいるご家庭で近い将来へ向けてとても参考になると思います。

 

10歳まではとにかく遊ばせる 

イマジネーション豊かな子は断然よく遊んだ子。

遊びの中では突発的な問題へ対応しなければいけない場面が多々おきる。

これからの社会はこの力が問われてくる。

情報編集力の基盤は遊びの中で身についていく。

大人になってから遊んだからと言って身につかない。
 

海外を経験させる

海外留学のみならず、寮生活や下宿生活 一人旅など不便で不自由な経験が子どもを鍛える。

ありとあらゆる手段を駆使してどうにかしなければならない状況を経験するということ。
 

面倒で厳しい道を選ばせる

親が助言してあげられる局面では、常にこれを意識する。

面倒な方へすすめ

ほとんどの仕事が失われる中、希少性の高さで価値を上げることが稼げる大人になる条件。

みんなと一緒の方向を向いていては価値はどんどん薄れていく。

そうならないためにも、みんながしないような面倒で困難な経験を積んでいく方法しかない。

ということなんだと思いました。

 

いかがだったでしょうか。

 

子ども達が歩んでいく社会と、そこで必要とされるであろう力を具体的に知ることができる一冊だと思います。

とても興味深く勉強になった一冊でした。

ぜひお時間があれば読んでみてください。

 

 

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小中学生2人の母です。
おうち教育実践15年目
教育に興味があり、
学校教育だけでは育ちにくい自走力を、家庭で育てたいと思い実践し続けています。
◯学習習慣の身につけ方
◯遊びから学習へつなげる知育玩具・ツールの活用
◯自分で考えるクセが付く親子の会話と関わり方
14年の実践経験をもとに発信しています。

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