子どもが高校受験を迎えたとき、見積もりより高い塾費用の請求書を手にしました。その瞬間、「これからの教育費、本当にどうするんだろう…」という不安が襲ってきたのです。それが、私たちの家計を変えるきっかけになりました。
なぜ家計管理が必要だったのか
それまでの私たちの家計は、「なんとなく」お金を使っていました。親の自己満足、見栄、「みんなやっているから」という理由で教育費をかけていた部分もありました。
子どもはあと何年学生なのか。兄弟姉妹がいれば、その時期が重複することもある。給与は増えない時代、親の貯蓄だけで対応できるのか。漠然とした恐怖が襲ってきました。
しかし、塾費用の衝撃を受けた私は、「このままではいけない」と思い、本格的に家計管理を始めることにしました。
家計管理の3つのステップ
ステップ1:家計の見える化
家計管理の第一歩は、「見える化」です。
私たちが始めたのは、家計簿アプリの活用。今から5年前のことです。
最初は小さな支出まで全て記録するのが手間に感じました。でも、少しずつ、時間をかけて、支出を洗い出していきました。抜け漏れがないように、丁寧に。
この地道な作業を続けることで、私たちは初めて「自分たちの家計の全体像」を把握することができました。
- 毎月固定でかかる費用は何か
- 季節ごとに変動する費用は何か
- 子ども一人あたりにかけている費用は
- その中で、本当に必要な支出は何か
目に見えていなかったお金の流れが、データとして見えるようになる。それだけで、家計に対する向き合い方が変わります。
ステップ2:「我が家の家計の軸」を決める
見える化した次は、「何にどのくらい費用をかけたいか」を家族で話し合うことです。
我が家では、こんな軸を作りました。
「本人が自ら望むことと判断できた教育にはできる限り予算を割く。ただし、人に勧められたり、親の自己満足や見栄などが含まれる事柄には費用は出さない」
つまり、お金を配分する順番は、「満足度が高い順」にするということです。
子どもが「本気で学びたい」と言ったことには、親としてできる限りサポートする。でも、親が「将来のために」「成績を上げるために」と親の期待だけで選んだ習い事や塾は、優先度を下げるということです。
大切なのは、この判断を「親だけで決めない」こと。その都度、家族で話し合うのです。
「テニスを続けたい?それはなぜ?」「塾は必要だと思う?」
こうした対話を重ねることで、子どもたちも「自分たちの選択」に責任を持つようになりました。同時に、親も「本当に必要な支出は何か」を冷静に判断できるようになったのです。
結果として、我が家の家計管理では、みんなの満足度が下がらず、かつ無駄も減るという状態が実現しました。
ステップ3:無駄を削減する
見える化と軸決定ができたら、いよいよ削減です。
まず注力したのが、固定費です。通信費や保険料など、減らしても生活そのものは変わらない項目を見直しました。
次に削減したのが、親の期待だけで選んだ教育費です。「なんとなく」習わせていた習い事や、子どもが望んでいない塾の費用を減らしました。
「何にいくら使っているか」が見える化されていたので、本当に必要な支出と無駄な支出の判断が容易になったのです。
その結果、月4万円のトータル削減に成功しました。年間48万円、子どもが小学生から大学まで進学すれば、相当な額の貯蓄につながります。
3つのステップで得られたもの:「見える安心」
家計管理を始める前の私たちの不安は、「この先、教育費を始め生活費が足りるのか、わからない」というものでした。
漠然とした恐怖。先が見えない不安。それは、「必要な支出がどの期間にどの程度必要なのか」が見えていなかったからです。
でも、家計の見える化と、「我が家の家計の軸」を決めることで、状況は大きく変わりました。
今では、「今後、いつ、どの程度の教育費が必要になるのか」が見えています。
- 高2の子どもは、あと何年で大学進学か
- 小6の子どもは、いつ塾費用が本格的にかかり出すのか
- その時期、家計は耐えられるのか
そうした「未来の家計」が見えるようになると、不安は消えていくのです。
「将来がわからない不安」ではなく、「見える安心」に変わったのです。
これからの課題:複数の子どもの教育費が重複する時期へ
今、我が家には高2と小6の子どもがいます。
テニスに夢中な小6の子どもは、来年中学進学。テニスレッスン費用は継続しながら、塾費用も加わります。一方、高2の子どもは受験を控えています。
これからが、本当の意味で「複数の教育費が重複する時期」です。
だからこそ、今から準備をしています。
テニスレッスン日数の最適化:本人と話し合いながら、「これなら続けられる」というレッスン数に調整しています。
本人との定期的な話し合い:勉強について「塾が必要だと本人が感じているもの」に限定する。塾の種類や回数も、子ども本人の意思を基準に決めています。
これらは、「親が一方的に決める」のではなく、子どもと一緒に考えるという姿勢です。
その結果、子どもたちも「自分たちの選択」に納得しているので、モチベーションも高く、親も心理的な負担が軽くなります。
これから家計管理を始める人へ
読んでくださった方の中には、「でも、自分たちにできるのかな…」と不安に感じる人もいるかもしれません。でも、大丈夫です。
家計管理に必要なのは、特別な知識ではありません。必要なのは、「今、何にいくら使っているのか知ること」と「家族で話し合うこと」だけです。
私たちも、塾費用の衝撃がなければ、この一歩を踏み出さなかったと思います。でも今、その一歩が、私たちの人生を変えています。
子どもたちの教育費を支えながら、親としての不安も減り、家族の満足度も下がっていない。そんな家計管理が、実は、そこまで難しくないことに気づきました。
あなたも、「家計管理を始めてみようかな」と少しでも思ったなら、まずは小さな一歩から。家計簿アプリをダウンロードして、1週間、支出を記録してみる。そこから始まるかもしれません。
次のブログでは、「家計簿アプリをどう活用するのか」「家族との話し合いをどう進めるのか」といった、具体的な方法をお伝えしていきたいと思います。
かかりどき家計の家計管理 では、40代の親世代が直面する教育費の悩みを、実体験に基づいた方法で解決していきます。
次の記事もお楽しみに。



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