この記事は、私が子どもの受験期に学んだ「本当に大切だったこと」についてお話ししています。
塾代が高くて悩んでおられる方、これからお子様を塾へ通わせたいけど費用面で検討されている方の参考になれば幸いです。
塾に通わせたきっかけと中学生の娘の希望
中2の春から塾通いをスタートした理由
娘の希望で、中2の春から通塾をスタートしました。
中学では定期テストの点数が成績に関係するということで、生真面目な娘はこのままで大丈夫か心配そうにしていました。先生もテスト前になると煽り始めますから。
自宅学習がメインだった娘は、特にちゅ1年生の中頃から数学が難しく感じ始めており「もっとちゃんと分かるようになりたい。」「このままだとどんどん遅れていきそうで心配。」と言うことが増えました。
親としても心配になり、希望を叶えたい気持ちがありました。
リサーチ・体験授業を経て集団塾を選んだ経緯
いくつかの塾をリサーチし、体験授業に参加。最終的に自宅からバスで20分ほどの駅前にある集団塾を選びました。
どうせ通うなら娘が気持ちよく通える方が良いのですが、親としては先生の質がどうしても気になりました。
【重視した点】
① 自力で通える
② 先生達(特に塾長)の雰囲気
③ 教室内の雰囲気(広さや清潔さ)
④ 先生の質と同じ中学校から通っている生徒の様子
②③は娘が、①④は私が重視した点です。
本人は断然集団の方が合うと感じたようなので集団に決まりました。
たまたま、先生質という点でもクリアでした。
ただ、この段階で費用面の確認はざっくりすぎたと反省点です。
塾代にかかった費用と家計への影響
授業料だけで2年間100万円
授業料は2年間で合計100万円。固定費のように毎月かかり、家計への負担は大きくなりました。
同時に息子が「俺、もっと強くなりたい!たくさん練習したい!」と。
それまでゆる〜く通っていたテニススクールから、たくさん練習できるスクールへ移籍。
これも、私は『こんなに夢中になれるものがあるなんて今しかないんだから』と叶えてあげたくなりました。
テニススクール月3万越え。
塾と合わせて月平均6〜7万円 かかる月で10万円
きょうだいあるあるですね。
季節講習・受験直前講習でプラス100万円
塾費で忘れてならないのがその他の費用です。
ここからがカオス。
学年が切り替わればテキスト代がかかり、授業料も上がります。
夏期・冬期講習、受験直前講習など追加費用が積み重なり、2年間でさらに100万円ほどに。
教育費がストレスになり親子関係に影響した体験
中学3年生の夏休みは部活も引退し、受験モードに切り替わります。
学校の進路説明会、高校見学、志望校の確認、全てが初めてで子ども達もプチ混乱。
塾でも進路の話が始まります。偏差値、学校の評価点、模試の結果、こんな話に塗れていきます。
私もだんだん「これだけ払っているのだから頑張ってほしい。」と思う気持ちの方が強まり、娘と衝突することも。
塾の対応にも敏感になりました。
当時娘はこう言っていました。
「正直私はどの高校でもいいって思ってる。」
「どこに行ってもそこで楽しく過ごせると思うし。」
「周りが受験モードだから、勉強しなきゃと思ってる。」
第一志望校不合格で気づいた娘の本音
「自分で決めた高校を受けたかった」という後悔
前述の通り、娘は最後まで「どの高校に入ってもいい。」と思っていました。
娘は生真面目で心配性だったので、学校の成績は良かったんです。
2・3年生の成績はオール5
この成績なら、近くの私立校Aに短願推薦で入れる!ということを知った時今までにないくらい喜び、受験にも前向きになったのです。
そんな矢先、
塾から帰ってきた娘のテンションが急降下。
「どうしたらいいかわからなくなた…」
原因は
①なぜこの高校Aに入りたいのか、理由が浅い。
②私立校Aには嘆願推薦じゃなくても入れるレベル。
③元々志望していた高校はもう挑戦しないのか。( 可能性があるのに )
塾の先生の反応にショックを受けた娘は、しばらく腑抜けになりました。
その後、私も塾の先生と面談をしました。
✔︎せっかくだから挑戦する道もある。
✔︎高校3年間の環境と出先(進学先)も考える必要がある。
✔︎楽に入れる!制服が可愛い!という浅い理由だけで決めるものじゃない。
悩んだ結果、娘は第一志望校をもとに戻して単願推薦の話は白紙。
わかりやすく偏差値を使って整理すると
【第一志望】→以前希望していた公立(模試判定C 偏差値64)
【併願校1】→単願推薦で受けようとしていた私立A(偏差値56)
【併願校2】→以前から候補に入っていた私立B(偏差値59)
結果
親の希望と子どもの気持ちのすれ違い
受験生は、学校でも塾でも今ままでより気を張って日々過ごしているはずです。振り返れば思い当たる節はたくさんあります。
部屋は荒れ放題、夜はどうしても遅くなるので朝は起きられない。
部屋をきれいに整えておきたい娘にとっては大変なストレスだったに違いありません。
一方私は、それまでの「応援したい」という気持ちより志望校や模試の結果に意識がいき、娘の気持ちを十分に認めてあげられなかったこともありました。
教育費で後悔しないために|塾代よりも大切だった親の関わり方
努力を認めることの大切さ
そんな中、ふと娘の塾の数学ファイルを目にしました。
端から端までびっしりと計算式で敷き詰められたルーズリーフがファイルがパンパンになる程ファイリングされたいました。テキストには何度も解いたであろう付箋やメモ書きがびっしり。
私は子育てにおいて、心がけてきたことがあります。
それは、努力や頑張りをできるだけ言葉で伝えること。
子ども自身が気づいていないかもしれないちょっとした成長を、見逃さない。
見つけたら、言葉で伝える。
この時ハッとしました。
今の私は娘の頑張りをどれくらい見つけて伝えているだろう。
少しずつ日々を見直していきました。
娘も私も、受験を終えた直後は不合格を悲しみました。でもその後思い起こすのは塾で頑張ったこと。
今はこんな話をします。
娘「塾は行ってよかったと思ってる。夏期講習楽しかったなー。」
母「記憶がないくらい早かったね。頑張ってたもんね。」
娘「お母さんもね(笑)」
母「あ、送迎ね(笑)」
日々の頑張りを認めて伝え続ける大切さを実感します。
「これだけ払ったのだから」というプレッシャーをかけない
とはいえ、教育費が高額になると親もプレッシャーを感じるのは当然だと思います。大切なのは、その重荷を子どもに背負わせないこと。
そもそも、平常心で支払える額なのか検討すべきだったし、無理そうであればきちんと説明して支払える金額の塾に通わせれば良かっただけのこと。
『応援したい』という気持ちの他に『親自身の希望や欲』が混ざっている可能性があることを忘れてはいけないんだと思っています。
子どもの意思を尊重する姿勢
進路選択は子ども自身の気持ちを大切に。最終的な決定に寄り添うことが親の役割だと学びました。
しかし、子ども達はまだまだ必要な情報を取りきれない年齢でもあるため、親を含めた周囲の大人が上手に適切な情報を提供することが欠かせないという前提付きです。
意思を尊重する難しさを学びました。
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