SDGs
今や耳にする機会がずいぶんと増えました。
小・中学生のテスト問題や模試にもよく出題されます。
この記事では
✔知識を身につけるための子ども向けの本を探している。
✔子どもの疑問に分かりやすく答えたい。
といった方向けに、内容が分かりやすいようポイントを厳選して書いています。
それでは、各章から紹介させていただきます。
第1章 新型コロナが世界に与えた影響を見てみよう
この本では、SDGsが掲げている目標がコロナによってどんな影響を受けたのか
についても書かれていました。
新型コロナで貧困率は悪化傾向に!最大1億5000万人増!?
新型コロナ前までは、実は貧困率は減少し続けていました。
しかし新型コロナの影響により最貧困層の人数が増加に転じてしまう見込み。
今年2021年には最大1億5000万人も増えてしまう予測もある。
「不平等ウィルス」は貧富の差をますます拡大させた
2021年1月国際NGOオックスファム・インターナショナルが発表した報告書によると
新型コロナによる危機で、富裕層は富を増やす一方世界の最貧困層は一層貧しくなっている事が明らかになった。
最貧困層が以前の状態に戻るまでには10年以上かかるとしている。
世界のお金持ちトップ5も記載あり。
新型コロナで1億6800万人のこどもが学校に通えなくなった
日本では少しずつもとに戻りつつありますが、
世界にはまだ学校に通えないままのこどもがたくさんいる。
パソコンや通信環境を整えられない人もいるのですべてのこともがオンライン授業を受けられるわけではない。
貧しいい家庭のこともが勉強の機会を失えば、大人になったときに連鎖する可能性が高まる。
日本でも女性やこどもへのDVが1.5倍になってしまった
新型コロナ以後、仕事を失ったり不安やイライラが募った夫による妻や子供に対する暴力DVが世界中で増えてしまった。
日本も例外ではない。2020年4月~2021年1月のDV相談件数は前年度に比べて1.5倍に急増。(内閣府男女共同参画局より)
日本国内の感染者数ばかりに目が行きがちですが、ひと度世界に目を向けると
様々な問題があることに大人も気付かされます。
第2章 クイズに答えて世界の現状を理解しよう
Q 学校に行けず働くこどもは世界に何人いる?
①630万人(日本の小学生の数)
②1520万人(日本の人口の約8分の1)
③1億5200万人(日本の人口の約1.2倍)
世界には児童労働に従事する5歳〜17歳のこどもが約1億5200万人もいるとされている。
特にアフリカでは、5歳〜17歳のこどもの19.6%(約5人に1人)が児童労働に従事している。
Q 絶滅の危機にある生き物はどれぐらいいると思う?
①約1217種(全生物の約0.06%)
②約1万5166種(全生物の約0.7%)
③約3万5765種(全生物の約1.7%)
2020年12月時点で地球の約211万種の生物のうち絶滅危惧種は3万5765種とされている。
そのうち哺乳類は1317種、動物全体では1万5166種、植物などを含めると3万5765種。
Q 1990~2020年で世界の森林はどれくらい減った?
①1800万ha(日本の面積の約半分)
②7500万ha(日本の面積の約2倍)
③1億7800万ha(日本の面積の約5倍)
1990〜2020年までの30年間で森林は、約1億7800haも減少した。
一方で植林も増えてはいるが、その差し引きである純減少率の減少ペースは鈍化している。
「暮らし」の現実を数字で見てみよう
世界人口の約40%にあたる30億人が家で手を洗いできない
世界を30人のクラスにたとえると、、、
12人が家で手洗いできない。
世界の3分の1以上の学校には、そもそも手を洗う場所がない。
医療施設の5ケ所に2ケ所は、石けんやアルコールはおろか水がない。
電気がないまま生活をしている人が7億8900万人もいる
世界の10人に1人がいまだに電気がない生活をしてる。
電気がない国の子どもたちは、電気の代わりにろうそくの火をつかて本を読むので
火事になる危険もある。
実は日本にも電気代を払えずに電気を止められた家で、ろうそくが原因で
火事によって人が亡くなることが起きている。
8億2100万人が満足に食事ができず飢えている
地球には全人類をまかなえる食料があるのに
世界の9人1人は飢餓状態にある。
2019年 穀物は29億トン生産された。世界全人口760億人に分配したら1人380kg以上の量。
にもかかわらず、まだまだ飢餓に苦しむ人達がいる。
この本の良いと思ったところ
SDG’Sについて親子で考えることができた一冊です。
この本には、世界の状況が想像しやすいように数字を使って解説されています。
数字の桁が大きいので、身近な事柄を具体例としてあげてより想像しやすいようになっています。
クイズ形式になっている章もあり、自分の想像をはるかに超えた答えは強く印象に残ったようです。
具体的に世界の現状を知ったのはこの本がきっかけです。
親子で話したことはそのまま学習にも繋がります。
ぜひ一度、親子で読んでみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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